塩酸ロメリジン(商品名:テラナス錠5、ミグシス錠5mg)の効果と副作用・注意点とは?
こんにちは!(^^)!
今回も引き続き、偏頭痛の代表的な予防薬の一つ、「塩酸ロメリジン(商品名:テラナス錠5、ミグシス錠5mg)」についてその効果や注意点、副作用などについて詳しくまとめておこうと思います。

(ミグシス錠5mg)
塩酸ロメリジン(商品名:テラナス錠5、ミグシス錠5mg)の効果・効能とは?
この塩酸ロメリジンは、もともと高血圧の為の薬として知られる「カルシウム拮抗薬」の一種で、偏頭痛の予防薬として以前から使用されている薬です。
日本では、バルプロ酸ナトリウムなどと同じで、偏頭痛の予防薬として保険の適用になっています。
偏頭痛が起こる原因となる「脳の血管の収縮」を抑え、偏頭痛の発症を防いでくれます。
具体的にどの様な働きをするのか、もう少し詳しく説明しましょう。
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この塩酸ロメリジンは、もともと高血圧の薬だったという説明をしましたよね。
では、高血圧ってどんな病気でしょうか?
簡単に言うと、血管の壁が収縮して(縮んで)血圧が高くなる病気です。
もちろん根本原因は色々ありますが、この血管の壁が収縮する直接の原因は、細胞内にカルシウム(Ca)イオンが流れ込むことが引き金になっています。
という事は、このカルシウムイオンが細胞内に流れこまないようにしてあげればいいわけですね。
で、このカルシウムイオンが血管壁の細胞内に流れこまないようにしてくれるのが、この「カルシウム拮抗薬」の働きというわけです。
そして、この作用を偏頭痛に応用したのが、塩酸ロメリジンなんですね。

(画像元:大日本住友製薬のHPより)
特にこの塩酸ロメリジンの特徴としては、その他の高血圧の薬と違って”脳の血管に選択的に作用する”という点です。
つまり、他の全身の血管にはほとんど作用しないということ。なので、高血圧の薬としてではなく、あくまでも偏頭痛の予防薬として使われています。
このような理由から、塩酸ロメリジンを定期的に飲み続ける事で、偏頭痛の発作の回数の減少、前触れの症状の軽減、発作の時の症状の軽減などの効果が得られます。
特に、
- 頭痛の発作の頻度が多く日常生活に支障がでる
- トリプタン製剤があまり効き目が無い
- 副作用でトリプタン製剤が使えない
- いつくかの頭痛が同時に起こっていて原因が特定できない
といったように、偏頭痛が重症化してしまっている場合には実際に使用を考えたほうが良いといえます。
塩酸ロメリジンの副作用は?
塩酸ロメリジンの副作用は比較的少ないほうですが、まれに以下のような症状が現れる場合があります。
- 眠気
- めまい
- ふらつき
- 吐き気
- ほてり感など
塩酸ロメリジンを飲む際の注意点
まず、ここでも当り前のようですが、基本的には専門医と相談の上、容量や用法はしっかり守って服用するようにしてください。
自分で勝手に増やしたり減らしたりしないで下さいね。
その上で、以下に注意点をまとめておきます。
病院で相談するときの注意点
- 持病やアレルギーがある場合は、必ず医師に伝えておくこと
- 何か他の薬も飲んでいる場合も必ず医師に伝えておくこと
- 妊娠中の場合は、医師に伝えておくこと
飲まない方がいい人
- 脳卒中の恐れがある場合
- 妊娠中
- 重い肝臓病がある場合
- 不整脈
- パーキンソン症候群
- うつ状態になっている場合
飲みあわせに注意
高血圧の薬を別で飲んでいる場合は、その降圧作用が強まってしまう可能性があるので、塩酸ロメリジンを併用する場合は、血圧の下がりすぎに注意が必要です。
容量・用法について
- 毎日規則正しく飲むことで効果を発揮します。頭痛が起きてから飲んでも効果はありません。
- 通常、成人で1回5mgを1日2回、朝食後及び夕食後、もしくは就寝前に服用します。
- 症状に応じて増減がありますが、1日の服用量として20mgを越えないようにして下さい。
はい、という事で、以上が偏頭痛の予防薬「塩酸ロメリジン(商品名:テラナス錠5、ミグシス錠5mg)」の特徴と効果、注意点などについてまとめになります。
最後に、この塩酸ロメリジンが実際に効果があったのかどうかを判定するには、通常でも数ヶ月くらいは時間がかかります。(それまでは根気強く続けることが大切ですよ!)
そして、偏頭痛が完全に無くなる、と言うよりはあくまでも頭痛の頻度や痛みの程度が半分くらいに減るというくらいのイメージでいた方が良いと思います。(あくまでも予防薬です)
完全に偏頭痛を無くすためには、このブログでもご紹介している根本的な解決法が必要不可欠ですので、予防薬で発症を抑えつつ、しっかりと根本原因を解決していくという事を忘れないで下さいね!
ではでは、今回はこの辺で失礼します
また次回お会いしましょう!!
(^^♪
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